自転車の歩道通行について

すでにパブリックコメントの締め切りは過ぎたが、「極東ブログ: 自転車は歩道を走れと、では歩行者を何処を歩くべき」のコメント欄での議論が目に余るのでコメント。
なおこの中では、ハナ毛氏のコメントが最もバランスが取れていると思う。

自動車と自転車の相対速度を論拠に歩道通行可で良いとの意見に関して

自動車、自転車、歩行者が対等な立場であり、全体のリスクを最小にすべきという考えがそもそもの誤りである。
自動車・自転車については、その特性上運転者は多少のリスクを負うことが求められる。それに対して、歩道は健康な成人のみならず、車椅子・松葉杖をついている人・お年寄り・幼児等ありとあらゆる立場の人が通行する場所であり、外的なリスク要因は可能な限り排除されなければならない。

「自転車民」を名乗るコメントについて

やむを得ず自転車で歩道を走っているときに、歩道のど真ん中を歩いている人がいたらどうすれば良いか?「通してください」と声をかければ良い。道交法第54条にある通り、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合(要するに見通しの悪い場所)を除き、警音器を鳴らしてはならないし、危険を防止するためのやむを得ない場合でも無い(繰り返しになるが声をかければ良い話)ので鳴らす理由は全く無い。
もっとも自分の場合は、まともな自転車乗りならば誰でもそうしているのではないかと思うが、安全に追い越せる場所に行くまでは後をゆっくりついていくことにしている。また、警音器の設置義務自体にも疑問を持っている(見通しの悪い場所で鳴らしたところでどう考えても自動車には聞こえないし、相手が歩行者であれば声をかければ良い話。存在意義が分からない)。